読書メモ

読んで気になった文章の引用と感想と

2014-01-01から1年間の記事一覧

生物学的文明論 P.77

ごはん一膳で風呂2.5杯分の水が使われています。炊事・洗濯・風呂・トイレと、毎日ずいぶんと水を使っているように感じるでしょうが、家庭で一人が一日に使う水の量は0.24トン。この2倍の水が、茶碗一杯の米を作るのに必要なのです。 生物学的文明論 (新潮新…

ローマ亡き後の地中海世界 海賊、そして海軍 1 P.6

そして、最後に言いたい。黒字に白く髑髏を染めた旗を帆柱の上高く掲げて接近する海賊船などというものは、カリブ海の海賊か、いやカリブの海賊でも、小説や映画の上の話にすぎなかった、ということを。 ローマ亡き後の地中海世界1: 海賊、そして海軍 (新潮…

基準値のからくり P.10

基準値の根拠を知ることは、この世界の意思決定のしくみを知ることである。そして、この世界を生きていくうえで避けることができないさまざまなリスクのおおよその大きさを知ることである。 基準値のからくり (ブルーバックス) 作者: 村上道夫,永井孝志,小野…

フジモリ式建築入門 P.26

建築は記憶の器であるとすでに述べたが、このことと美は実は切れている。美しくともそうでなくとも、子供の時から見慣れたものは大きな器となる。戦後の公団住宅は美しいとはいいがたいが、そこで生まれ育つと、やがて”団地萌え”を生む。工場だって”工場萌え…

フジモリ式建築入門 P.11

でかさと長持ちなら、ダムや高速道路は時に建築を凌ぐが、一緒にされては困る。美しさが違う。ダムや高速道路は、結果的に美しくなる時もあるし、最近は美しさを加味したりもしているが、実用第一という根本に変わりはなく、美しさを不可欠としていない。 フ…